年齢主義ゆえの困難さも~留年できれば
定型発達5年生の長男と、療育中の2年生の次男の子育て中です。
秋になり、来年度の就学を迎える家庭には就学前健診の案内などが届く頃かと思います。
2年度前、次男がもう1年幼稚園年長さんをやれたら良いのに…と思いながら、就学猶予が使えないかと調べてみたことがありました。
個人的な調査の結果では、簡単には使えない事がわかり、日本の義務教育期間に入る年齢を迎え、公立小学校へ就学しました。
日本の義務教育期間では、どんなに成績や習熟度が良くても悪くても、一斉に1学年進級します。
なので、義務教育期間は、一律に9年間。
こういうシステムを年齢主義というそうです。
諸外国の中には、義務教育期間中に、同じ学年を継続する場合もあります。
同じ学年を継続するの、原級留置(留年のこと)と呼ぶそうです。
そして、このようなシステムが課程主義と呼ばれます。
日本も課程主義を取ってくれたら良いのにな…。
我が子の通う小学校では、算数は3年生から少人数制というのをとっています。
少人数といっても、大概はクラス数より1つ多く算数用のクラス編成を作るので、1学年100人いたら、
例えば、35人、25人、25人、15人
という編成。
1人の先生で、1コマの授業中に丁寧に指導するような余裕があるわけじゃないんですよね…
それに、年齢主義では、全員に履修させることに意義があるようなシステムなので、どのクラスも単元は同じです。
習熟度の低い児童のクラスでは、同じ単元についてアプローチが過去単元(過去学年)を活用したものになったりするそうですが…
その過去単元が習得できなかったから、新たな単元が理解できなくなるのですよね…
積み重ねの学習だから…
次男を見ていると、1年生の時でさえ、習熟しそうな時には他の単元に進行してしまう…の繰り返し。
数のことをして、次の単元では形のことをして、また次の単元で数のことに戻ってきたら過去にやった事が定着してなかったからわからなくなる…
定着してない事がわかってたら、1年生の時にもっと20までの数の操作を家でもしたのですが、やれるように見えたので、私も次の単元の宿題など目の前にくるものに取り組ませてしまいました。
団体行動でも過ごせる子は通常級に在籍して、
解る子はどんどん進んで、解らない子にはじっくり教えて、という風にやれたらいいのにな。
結果的に、読み書き計算が出来て義務教育終えられるとなった方が、子どもたちが成長して、社会的資産になる人物が増えると思うんだけども。
先生方も、履修させよと指示されている内容を網羅するのに必死です。
庶務もあるし、行動にさほど問題のない子は、妨げにもならないので軽視されてしまう場合もあります。
もちろん、ひとりひとりを細やかに観察して、課題点を教えてくださる方もいるのですが…その子のフォローをするにはオーバーワークが待っていることにも…